【開催報告】令和8年度 第4回 本宿小開かれた学校づくり協議会

【開催報告】令和8年度 第4回 本宿小開かれた学校づくり協議会

日時:令和8年9月10日(木) 18:00~19:30
場所:武蔵野市立本宿小学校 ランチルーム


第4回となる今回は、7月に行った開かれカフェの振り返りから始まり、今後の開かれた学校づくり協議会がどういう役割を果たしていくべきかについて熟議が行われました。

また、学校からは現在の児童の学習状況や意識調査について課題や改善策の説明がありました。

1.開かれカフェの振り返りと今後の方針について

  • 開催日程: 児童が登校しない夏休み初日(7月21日)に設定。ほぼすべての教員が参加。教員からは「この日程なら時間的にも気持ち的にも余裕を持って安心して参加できる」と高評価。
    • 委員の意見: 日頃子どもたちと接する中で想像以上の緊張感に晒されている教員が、子どもがいない日にリラックスして過ごす姿を見て、委員からは教員の日常の大変さを再認識するとともに、少しでも余裕を持って子どもと接することができる環境づくりに貢献したいという意見が出されました。
  • 空間演出 ・テーブル構成:普段の学校(ランチルーム)とは異なるカフェ風の空間づくり(仕切りや冷たい飲み物・ゼリーの提供など)により、和やかな雰囲気で交流が行われました。各テーブルに協議会委員や地域住民が入り、小グループで教員と対話を行いました。
  • テーマ設定の必要性: 単に「フリートーク」とするよりも、「サイコロトーク」や「学校(先生)に聞いてみたいこと」といった具象的なテーマや質問があった方が会話に入りやすいというフィードバックがありました。
  • 顔合わせによる信頼関係構築: 1度じっくり顔を合わせて話したことで相互認知が進み、その後の校内での挨拶や教員の表情が柔らかくなるなど、直接対話による「顔が見える関係づくり」の大きな効果が確認されました。
  • 「労働力」から「共育環境づくり」へ: 地域が単なるイベントの「手伝い」や「労働力」として消費されるのではなく、学校・保護者・地域が対等に混ざり合い、共に子どもを育てる環境づくりを考える場とすべきであることが確認されました。
  • 人材の可視化: 地域や保護者の特技・スキル(折り紙、デジタルツールの活用等)を可視化・リスト化(人材バンクや「本宿大学」のような仕組み)し、単発のカフェで終わらせず学校教育に還元・マッチングする仕組み作りが提案されました。

2.「開かれた学校づくり協議会」の役割の再確認

  1. 制度上の3大基本機能の確認:武蔵野市のガイドラインに基づき、学校運営協議会の本来的機能が再確認されました。
    • 学校経営基本方針の承認
    • 教員の任用に関する意見提出
    • 学校運営に関する意見提出
  • 多様な視点の導入と学校経営への反映:学校経営方針は最終的に校長が責任を持って策定しますが、教員の世界にとどまらず、一般企業の感覚、社会の常識、年配者の人生経験、地域住民の多様な視点を持ち込み、建設的なディスカッションを経て「共に子どもを育てる思い」を共有・形成する場であることが強調されました。 
  • 校長の学校経営方針策定の3つの柱:
  1. 武蔵野市が出している「学校教育計画」
  2. 地域の子どもたちの実態やデータ
  3. 校長自身の教育的信念・思い(体験学習や学校行事を尊重すること)

3. 児童の学習状況調査(全国学力・学習状況調査等)の分析と学校課題

(1)教科別傾向 

  • 高い学力水準と読書意識: 国語・算数の学力は全国・東京都平均と比べても高い水準にあります。特に学校司書や教員による特設コーナー設営や季節・行事に合わせた選書等の工夫により、児童の読書意欲・関心が非常に高いことが強みです。
  • 算数の課題: 「数と計算」「グラフ」は非常によくできていますが、「割合」領域は全国・都平均は上回るものの本校の他領域と比べると低めであり、生活体験と結びつけた授業改善が求められます。
  • 国語の課題: 「話す・聞く」「読む」は高水準ですが、「書く(根拠や具体例を交えて考えを構成する)」ことが相対的にやや低くなっています。

(2)児童の意識調査における課題

  • 間違えることへの恐れと真面目さ: 真面目で本をよく読む本宿の子どもたちだからこそ、「間違えたらどうしよう」「正しい答えを書かなければ」と慎重になりすぎ、自分の考えを外に出すことにブレーキをかけている傾向が見られます。
  • 具体的な数値データ(東京都平均との比較):
    • 「困りごとや不安がある時、先生や学校の大人に相談できるか」
      • 本校:54.4% (東京都平均:71.3%)
    • 「学級で人と違う意見を言っても否定されないと思うか」
      • 本校:52.6% (東京都平均:67.0% )
    • 周囲に波風を立てず意見を合わせる人間関係づくりに長けている反面、本音の困りごとを大人に相談したり、異論を唱えたりすることへの心理的ハードルが高い実態が示されました。

(3)学校における改善策

  • 対話型授業の推進: 一方的な講義ではなく、児童同士が話し合いながら学習を進める「対話型授業」の研究(青山学院大学教授の指導)を進めており、自分の意見を出しても安全である環境(心理的安全性)の担保を図っています。
  • 主体性の育成と「伸ばし残し」を作らない指導: 言われたことをこなす「自主性」にとどまらず、自らゴールを見据えて動く「主体性」を育む教育を目指します。また、ICT機器やデジタルドリルの動画再生・ミニ先生(教え合い)等を活用し、学習の「伸ばし残し」を作らない指導を実践しています。
  • 学校行事の特別な価値: 学力差が出にくい学校行事(運動会や体験学習等)を経た後は、児童の自己有用感(「役に立った」「認められた」感覚)が爆発的に高まるため、行事を縮小せず継続することの重要性が強調されました。

(4)地域の役割

  • 家庭・学校以外の「安心できる受け皿」:教員や保護者だけでなく、ジャンボリーや地域イベント(盆踊り等)で出会う「ちょっと話を聞いてくれる地域のおじさん・おばさん」といった存在が、子どもたちの悩みや本音を受け止める安全な「受け皿」になることが期待されており、校長も地域によるサポートを強く歓迎する姿勢を示しました。

4.次回の開かれた学校づくり協議会について

  • 次回予定:10月31日「はとの子発表会」当日の14:00より開催予定
  • 鑑賞・評価方法: はとの子発表会においては、事前に「学校側に教育的な意図や狙いがある」ことのみを共有して鑑賞し、事後に学校側の狙いと委員・地域の受け止め方を照らし合わせて答え合わせ(協議・評価)を行うことと決定しました。

【傍聴をご希望の方へ】
開かれた学校づくり協議会は、原則地域や保護者の皆様に傍聴いただけます。傍聴をご希望の方は、会場準備の都合上、10月28日(水)までに本宿小開かれた学校づくり協議会までご連絡をお願いいたします。 

連絡先:honjuku-hirakare@g.musashino-city.ed.jp

公開日:2026年10月01日 15:06:33
更新日:2026年10月13日 11:01:06