給食室

 

豚の一頭買い ~紙芝居~

みなさんこんにちは!
きょうは、給食で使用する豚肉が変わったので、どんな豚肉に変わったのかをお話しにやってきました。
きょうのお話しは「豚の一頭買い」についてです。
それでは「一頭買いの豚が本宿小にやってくる!」
はじまりはじまり~。

 

私は、本当においしい豚肉の「ホントンちゃん」です。今まで給食で食べていた豚肉と、一頭買いの豚肉の違いってなんだろうね? 私がみなさんにお教えしましょう。

 

今まで給食で使用していた豚肉は、色々な場所で育った豚肉を集めて、お肉屋さんが袋に詰めて、本宿小に持って来てくれていました。その為、どんな餌を食べて育った豚かを確認するのが難しく、育ててくれた生産者の方と顔を合わせる機会もありませんでした。(どんな人が作ってくれているか、顔が見える方が安心して食べられませんか? 遠くの外国で育ったものより、日本、住んでいる地域で育ったものの方が安心しますよね)

 

では、一頭買いの豚肉はどうでしょうか。一頭の豚からとれるお肉を、まるまる全部食べることを「豚の一頭買い」と言います。一頭の豚から、もも・ロース・肩ロース・ヒレ・バラなど、全てのお肉を本宿小の給食で使います。長野県安曇野市にある「藤原養豚場」で育った豚肉が、2週間に1頭ずつ本宿小にやってきます。本宿小には、豚一頭分のお肉を保管する場所がないので、武蔵境にあるお肉屋さんが管理をして、いつでもおいしい豚肉を食べられるようにしてくれるんだ。それでは、みんなでホントンが育った藤原養豚場を見てみましょう。

 

ここは長野県安曇野市にある「藤原養豚場」です。私たちは「安曇野放牧豚」という種類の豚です。標高800mの高さに小屋があり、とても静かで空気がきれいな所なんだ。写真の女性は、私たちを育ててくれている「藤原 喜代子」さんです。藤原さんは、私たちが健康に育ち、おいしい豚肉になるように、一生懸命育ててくれています。

 

私たちが健康に育つには、運動をすることがとても大切です。みなさんは「豚ってブーブーよく鳴くなぁ」と思っているかもしれないけれど、私たちはとても静かです。それは、藤原養豚場には、私たちが自由に駆け回ることができる運動スペースがあるからです。運動をすることで、ストレスが少なくなり、毎日穏やかに過ごすことができます。

 

餌にもこだわりがありますよ。藤原さんは、子豚の時に「発酵食品」を食べさせてくれます。発酵食品を食べることで、私たちの腸は丈夫に育ちます。腸が健康だと病気にかかりにくくなり、豚臭さがなく、おいしい豚肉になるんだよ。私たちは健康に育ててもらっているから、薬を飲んだり、注射を打たなくても元気に成長できるんだ。成長すると、毎日地元でとれた旬の野菜や果物を食べます。形が不揃いで、店頭では売ることができない野菜や果物を、農家の方から提供してもらっています。その他にも、とうもろこしや米ぬかなどを混ぜ合わせて「配合飼料」という餌も食べています。

 

これは、スイカを食べているところです。転がっているスイカは、全部一日で食べてしまうよ。藤原さんは週に2回、トラック7台分の野菜や果物を運んでくれるんだ。

 

たくさん食べて、十分に体も動かしたら、お昼寝です。冬はワラを集めて、防寒ベットを作ってくれます。

 

みんな、豚の一頭買いについて分かったかな? 豚の一頭買いをすると(1)生産者の顔が見える(生産者の顔が見えると、生育状況を確認することができる。どのように育って、どのような餌を食べているか知ることができる。安心して食べることができる)(2)安定して品質の良い肉が食べられる同じ生産者さんに育ててもらった豚は、肉質が安定して、いつでもおいしいお肉が届くんだ。(3)「命の大切さ」を感じることができる(本宿小では2週間で豚一頭の命をいただきます。一頭買いした豚肉を食べることで、命の大切さや食の有難さを感じてほしい)

 

 

本宿小のみなさんは、とってもよく給食を食べてくれています。これからも「ありがとう」という感謝の気持ちを込めて、毎日残さず食べてほしいと思います。おしまい!

 

 

 

 

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更新日:2017年08月10日 10:20:35