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休校中の食事について

【本文】

 3月3日から給食がなくなり、約2か月以上が経とうとしています。長引く休校で毎日の昼食作りが悩みの種になっているご家庭も多いのではないでしょうか。  今回の休校による混乱で改めて感じたことは、子どもたちには「生きる力」がこれからはとても重要だということです。いつもの生活が出来なくなったときでも、自分で考えて行動できるようになっておくことがこれから生きていく子どもたちには必要不可欠ではないかと思いました。そこで、子どもたちの「生きる力」を育てるための昼食作りについて特集します。ぜひ、親子で出来るところから取り入れてみてください。   1.お家での生活時間割に11時から調理実習を入れます。    料理をする→食卓を整える→食事→片付け→食器洗い     2.1週間分で3つの献立を親子でまとめて考えます。(買い物も計画的にできます)    【バランスのよい献立を考える3つのポイント】    ●3色の食べ物の働きが1食で赤・黄・緑がそろうようにします。      赤(血や肉になる)肉・魚・卵・牛乳・海藻・小魚・豆・豆製品など      黄(熱や力になる)ごはん・パン・麺・芋類・油・砂糖など      緑(調子を整える)野菜・きのこ類・くだもの    ●旬の野菜をできるだけ、多めに取りましょう。    ●乾物、芋類、豆類、小魚類は定期的に使用するようにします。      <例>(1)2色ごはん(赤・黄) 具だくさんみそしる(赤・緑) ヨーグルト(赤)       (2)スパゲティナポリタン(赤・黄・緑) 季節の野菜サラダ(緑) くだもの(緑)                        牛乳(赤)       (3) チーズトースト(赤・黄) わかめスープ(赤・緑)                         春きゃべつと豚肉の卵とじソテー(赤・緑) 牛乳(赤)   3.ひとつの献立を2日続けて作ります。       月曜日 (1)を親子で料理を作る   火曜日 (1)を子どもがメインで料理を作る   水曜日 (2)を親子で料理を作る   木曜日 (2)を子どもがメインで料理を作る   金曜日 (3)を親子で料理を作る   土曜日 (3)を子どもがメインで料理を作る 2日間同じ献立を作ることで、子どもの中で復習ができたり、前日にうまく出来なかったことを2日目でクリアすることができます。お家の方も毎日献立を考えなくて済みますし、買い物も計画的に購入できます。  また、2色ごはんの肉そぼろは初日に2日分まとめて作って、次の日は電子レンジで温めるだけでもよいのです。常備できるおかずを上手に取り入れること。それも生活の知恵を伝える大事なことなのです。  「お手伝い」から「料理」をやらせることを意識して、小学校卒業までに次にあげる3つのことが大人がいなくても一人でできるようになってほしいと願っています。   (1)ごはんを炊く   米とぎから炊飯、炊けた後にご飯をほぐす (2)味噌汁   お家で使っている出汁で、硬い野菜から煮ていき、味噌で味付けをする (3)たまご料理   目玉焼き、スクランブルエッグ、ゆでたまごのどれか1~2品   レシピ紹介  今回、給食にも登場する2色ごはんのレシピをご紹介します。   豚ひき肉   150g 生姜     1/2かけ しょう油   小さじ2 酒      小さじ1 みりん    小さじ1 砂糖     大さじ1 水      50ml サラダ油   適量 白ごま    少々   材料  4人分 ごはん   適量   たまご   2個 砂糖    小さじ1 塩     少々 サラダ油  適量 <準備> (1)卵は割りほぐし、砂糖と塩を入れよく混ぜる。 (2)生姜はみじん切りにする。 (3)豚ひき肉の中に生姜、調味料、水を混ぜ込む。   <作り方> (1)炒り卵を作る。  フライパンを温め、油を入れる。火加減は中火で菜箸を数本手に持ち、たまご液を流し    込み、勢いよく混ぜ続ける。 (2)出来上がったらすぐに、炒り卵をお皿に広げ、冷ます。 (3)肉そぼろを作る。  フライパンを温め、油を入れる。下味した豚ひき肉をいれ、泡だて器で炒めていく。 (4)少し汁が残るくらいまで炒める。仕上げに白ごまをふる。 (5)ごはんを器に盛り、炒り卵と肉そぼろを盛り付ける。  


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